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万屋町傘鉾垂れ「魚尽し」

万屋町傘鉾垂れ「魚尽し」

  魚尽し

文政10年(1827)制作。市指定有形文化財(平成15年5月19日指定。)
下絵、原南嶺斎。繍師、縫屋幸助・塩谷熊吉。
全部で29匹、16種類の魚刺繍。
初代(縫屋幸助作)は10匹。傷み具合によって初代と次代(塩谷熊吉作)を使い分けています。
現在、嘉勢先生による10年かけての復元計画進行中。
魚尽し 傘鉾垂れは7枚か9枚で構成されますが、その布への魚刺繍取り付けは9月に始められます。糸と糸の間に針を入れ、丁寧に取り付けられます。水玉の数は200個あり、大変な作業であるため写真と見比べながら行います。50年弱に1回程、下の布は変えられますが、今までに2・3回(昭和初期)、赤色ではなく水色(海をイメージ)の布だったこともあります。
また、ふぐ(右端)は知られない存在であり、回った時にほんの少し見える程度です。
下絵は長年所在不明でしたが、2005年イギリスのリバプールで発見されロンドンのオークションに出されました。
現在は、アメリカのマサチューセッツ州セイラムにあるPeabody Essex Museumに買収され、修繕されています。


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